2023.11.24【コラム】補助金・助成金・給付金の違いとは？

こんにちは！INOFLEコンサルティングです。
本コラムでは、多忙な経営者の方向けに、経営関連情報を3分でわかりやすく解説させていただきます。
今回は「補助金・助成金・給付金の違い」についてです。

補助金とは？

補助金は国や地方自治体が政策目的のために予算を組んで交付するものです。補助金は新規事業や新規サービスの導入、新規政策の推進やサポートに対して交付されるため、特定の用途や事業を決めたうえで、あらかじめ申請する必要があります。また、補助金は助成金とは異なり、審査を通過しないと受給できないため、事前に該当する補助金の制度を調べた上で、申請することが重要です。補助金の具体例としては、「事業再構築補助金」「小規模事業持続化補助金」や「IT導入補助金」などがあります。

助成金とは？

助成金は、主に国や地方自治体が事業者の労働環境改善や人材育成を支援するために支給するお金です。審査がなく、一定の要件を満たせば受けられるのが特徴ですが、要件が厳しい場合もあり、申請書類や添付書類の確認で要件を満たしていないと判断されると支給されないこともあります。

給付金とは？

給付金は、国や地方自治体が事業主や個人に支給するもので、補助金や助成金とは異なり、個人が申請できるものが多数存在します。事業主を対象とした「持続化給付金」や個人を対象とした「育児休業給付金」「介護休業給付金」などがあります。特定の状況において支援を提供するためのものです。

それぞれの違いと活用方法

	概要	管轄	目的	具体例
補助金	国や地方自治体が政策目的のために予算を組んで渡すもの	主に経済産業省、または経済産業省が管轄する独立行政法人、外局である中小企業庁など	新規事業や新規サービスの導入、新規政策の推進やサポート	事業再構築補助金、小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金など
助成金	国や地方自治体が事業者の労働環境改善や人材育成を支援するために支給するもの	主に厚生労働、その他都道府県労働局	事業者の労働環境改善と人材育成を支援	雇用調整助成金、働き方改革推進支援助成金など
給付金	国や地方自治体が事業主や個人に支給するもの	国や地方自治体、特に雇用保険関連のものは厚生労働省が主管	個人や事業主に対する、特定の状況下でのサポート	持続化給付金、新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金など

補助金、助成金、給付金はいずれも返済不要の支援金ですが、目的や対象、申請プロセスに違いがあります。補助金は新規事業や政策の推進を目的として、事業計画書の提出や厳しい審査が求められます。助成金は主に雇用関係の改善や人材育成を支援し、審査がないものの、要件を満たす必要があります。給付金は個人や事業主に対して、特定の状況下で支給されるもので、比較的申請が容易です。中小企業の経営者の皆様においては、これらの違いを見極め、自社に最適な支援を選択し、活用することが重要です。

補助金、助成金に関する支援は、ぜひINOFLEコンサルティングへご相談ください！